SPAN証拠金が高いのなら,リスクも高い
SPANはよくできた証拠金算出方法なので,SPAN証拠金が高いのなら,ポジションのリスクも高いと考えてよい。
時にポジションは増えていないのに,リスクが増えることがあり,これはSQまでの残存期間とガンマの関係によるもの。
なので,リスクを一定以下にコントロールするためにはSQまでの残存期間によってポジションを変化させる必要があり,その基準となるものはガンマとデルタである。
さらには,自分が決めた証拠金の許容範囲は絶対に守りべきものであり,適切なデルタ・ガンマはあくまでも経験的に導出された目処にすぎない。
また,ポジションの内容がそのままなのに証拠金が変わるケースがあり,それはプライススキャンレンジの変更の場合である。
証拠金の管理においては,このプライススキャンレンジの変更にも気を付けておかなければならない。